うた

2007年3月18日 (日)

うた

人が子の仙納を行き山野田を行き玉なれやかも松代清水
中越の山は奥深く道が網の目のように通う、地震被害も大きかった地すべり地帯、大地の芸術祭なと文明のかすみたいげろみたいもの飾って、せっかくわしがドライブの庭を騒がしくー
ようやく納まったら今年はやけに熊が出没、
夏来ても岩魚を焼けばきのこ粥標べはなほも松代の宿

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思ひやる春は野も瀬の井の村の凍みわたりせむ子らが賑ひ
染み渡り、降ってばかりいたのがぽっかり晴れて春はあけぼの、朝を冷え込んで凍りつく、田んぼから山からどこまでも歩いて行ける。
歌がようやくものになるのは、どうしたって三回の手直し、二ヶ月かかったり三年かかったりする。
なぜかなたってわからない、能無しなんだはさ。

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田を植えて松之山なむ道の背に腹へり食らふ笹団子をし

出家したてに断食やらされて、こやつ回復時期がたいへんで、裏ごしの重湯が石ころみたい、やっと嚥下したと思ったら急激に腹減る、でもおかゆになるまで5日、一人じゃこれ我慢したてられんぜ、でもって回復したとたん、笹団子を16食った。本堂に信者がお供えしたやつ、いい年こいてってまあ笑われた、由来笹団子は大好物。
吾妹子が松之山なむずくなしの夏を問ひ越せ田は植え終る

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守門なる刈谷川辺の百合あへの人に知られで住むよしもがな

山百合の種撒いておいたら、畑に二列うまく育って花咲いて、そうしたらもぐらが来て球根みんな食っちまった、どうしようもない。もぐら捕まえるとくっさいにおい出す、手にとっついて離れない、でもあの毛皮さすがの高級コート、なめらかあ。いったい何匹使うんだ、一着分。
守門なる刈谷川辺の百合あへの人に忘らゆ名をこそ惜しも

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松代の街といふらむなつかしき三十年代にありし如くに

松代はまつだいと読む、豪雪地帯だし小国から行くにはひどい山道を通らにゃならぬ、栃ヶ原なんていうずんと山奥部落があったりして、地すべり地帯で、人身御供を建てるのに行き倒れとか、ふんどしの汚れたやつとかーつまり嫁なしだな、いえ今はすっきりした松代町、北北線の駅もあるよ。
十日町夏なほ夕の過ぎ行けば賑はふ郷はいずこにあらむ

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こしみちの長者屋敷は堀を穿ち茂みまばゆう我れ他所に見つ

越路町の長谷川邸は地震で壊滅的な被害を受けた、いま修復中再来年までかかるらしい、柏崎の飯塚邸は半年で修復、これも大変な被害だったが。新潟県中越地方は地すべり地帯、渋海川はそのど真ん中を流れて、めったに水の澄むことがない、
月読みのまかりの道も慣れにしや尋ねも行かむ奥入瀬の川

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守門なる笹み小百合のゆりあへのあひ見し妹を忘らえぬかも

お寺の山に杉を植えることになって、猛反対はわしだけだったけど、公社造林だ肥やしくれりゃ松山でも育つとかなんとか、まつたけ取れなくなるっていうのはそりゃ理由にならず。でもって山木刈り上げると、そのあとに山百合が咲く、あっちこっち咲いて何十も花をつけるものがある、だれかいると思ってはっと振り返ると、山百合の花。
守門なる笹み小百合のゆりあへの人の姿にあどもへにけり

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月影のくしき舵棹取りて行けよしやあしさへ流れ笹川

笹川の流れは景勝地で、何十年も前高校生ども連れて行ったら、石英砂の鳴き砂、まっしろな浜に山百合が百幾つも花えおつけて咲いていた、なつかしんで行ってみたら、車の道がついて薄汚れてごみだらけ、笹川の流れはどこだって聞いたら、ここですってさ。
岩舟の軽ろき舵棹取りてしや月の光も流れ笹川

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夫婦して月に棹差せ岩舟の砕ける波の行方を知らに

岩舟に弟子が寺を持って、嫁さん貰って子供も生まれたから、みんなで尋ねて行った、ダムの底に沈む縄文遺跡も見てきた、博物館構想はつぶれたみたいだけど、膨大な出土品だった、岩舟人は油断もすきもねえぜ、まあとにかくっていうのが相場かな、兄弟子はとんでもないめにあってー
いにしへの月を知らじやよしえやし漕ぎ別け行かな縄文人は

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年ふりて茂みへ寝れば冷えさびも山屋夕べを夜鷹は鳴かじ

宮沢賢治の夜鷹の星でしか知らなかった夜鷹を、裏山で始めて見たときはなんてえへんてこな三角定規みたな鳥だと思った、でもそのうちさっぱり見なくなった、鳴き声もしない、もうひとついなくなったのはくいな、あいつ田んぼ歩くのはほんに面白かったけど、板を叩くみたいぽ−んぽ−んぽんぽんぽんぽんて鳴いて。
月岡の乙女をいずこ空梅雨の平群の山を夜鷹は鳴かじ

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