心銘
心銘:牛頭山初祖法融禪師。
心性不生何須知見。本無一法誰論薫錬。
往返無端追尋不見。一切莫作明寂自現。
前際如空知處迷宗。分明照境隨照冥蒙。
一心有滯諸法不通。去來自爾胡假推窮。
生無生相生照一同。欲得心淨無心用功。
縱横無照最爲微妙。知法無知無知知要。
將心守靜猶未離病。生死忘懷即是本性。
至理無詮非解非纏。靈通應物常在目前。
目前無物無物宛然。不勞智鑒體自虚玄。
念起念滅前後無別。後念不生前念自絶。
三世無物無心無佛。衆生無心依無心出。
分別凡聖煩惱轉盛。計校乖常求眞背正。
雙泯對治湛然明淨。不須功巧守嬰兒行。
惺惺了知見網轉彌。寂寂無見暗室不移。
惺惺無妄寂寂明亮。萬象常眞森羅一相。
去來坐立一切莫執。決定無方誰爲出入。
無合無散不遲不疾。明寂自然不可言及。
心無異心不斷貪淫。性空自離任運浮沈。
非清非濁非淺非深。本來非古見在非今。
見在無住見在本心。本來不存本來即今。
菩提本有不須用守。煩惱本無不須用除。
靈知自照萬法歸如。無歸無受絶觀忘守。
四徳不生三身本有。六根對境分別非識。
一心無妄萬縁調直。心性本齊同居不攜。
無生順物隨處幽棲。覺由不覺即覺無覺。
得失兩邊誰論好惡。一切有爲本無造作。
知心不心無病無藥。迷時捨事悟罷非異。
本無可取今何用棄。謂有魔興言空象備。
莫滅凡情唯教息意。意無心滅心無行絶。
不用證空自然明徹。滅盡生死冥心入理。
開目見相心隨境起。心處無境境處無心。
將心滅境彼此由侵。心寂境如不遣不拘。
境隨心滅心隨境無。兩處不生寂靜虚明。
菩提影現心水常清。徳性如愚不立親疎。
寵辱不變不擇所居。諸縁頓息一切不憶。
永日如夜永夜如日。外似頑 内心虚眞。
對境不動有力大人。無人無見無見常現。
通達一切未嘗不 。思惟轉昏汨亂精魂。
將心止動轉止轉奔。萬法無所唯有一門。
不入不出非靜非喧。聲聞縁覺智不能論。
實無一物妙智獨存。本際虚沖非心所窮。
正覺無覺眞空不空。三世諸佛皆乘此宗。
此宗毫末沙界含容。一切莫顧安心無處。
無處安心虚明自露。寂靜不生放曠縱横。
所作無滯去住皆平。慧日寂寂定光明明。
照無相苑朗涅槃城。諸縁忘畢詮神定質。
不起法座安眠虚室。樂道恬然優遊眞實。
無爲無得依無自出。四等六度同一乘路。
心若不生法無差互。知生無生現前常住。
智者方知非言詮悟。
牛頭の法融禅師は禅門の隆盛を見る六祖大鑑慧能禅師のそれ以前に当たります。問答往来活発地の花よりも仏の教えはこれをもってして足りるという、実にはっきりした心地と就中親切があります。対句一つをもって足りる、乱暴に云えばたてに読もうが横に読もうがいいんです。人間平らな平地です、聞いた風な禅問答や禅機横溢だのでなく、手つかずの我と我が身心の為に、この心銘はもっともふさわしいんです。初心の人には最善です。ついに参禅に倦む人には端的の品です。どうか一句通じて下さい。ほんとうにこのとおりにあるんです。詞を記憶してもなんにもならんです。心理学なぞ逆立ちしたって及びもない一三00年以前の心銘です。
心性不生、何須知見、本無一法、誰論薫錬。
(心性は不性なり、何ぞ須べからく知見を用いんや、本と一法無し、誰か薫錬を論ぜん。)
摩訶般若波羅蜜多心経ぱーらみーたー彼岸にわたる心の経、経すーとら実際を説くんです、心銘心のありようこれです、仏教すなわち足る、心を知る、救いとはこれです、よくよく看て取って下さい。心性こころというものは、心の姿ですか、もと不生、手つかずです、もとこうあるっきりで、作ったり失ったり、汚れたり払ったり、強くなったり、弱くなったり、立派にしたりできない。どうですか、これを知る、ほんとうの救いでしょう。心はどんなことがあっても損なわれない、生まれたまんま、生まれる以前のまっさらです、御命御辞ですよ、はいおしまい。宗教だの道徳思想主義など不要、だからゆえにいらない。何ぞすべからく知見を用いん、どうこうすることない、へたな反省文書いたって同じことの繰り返し。懺悔とは何か、オナニーの類ですか。知見とはだからどうのいっちゃ頭撫でくるだけ、氷を水といったろうが、溶けるときゃ溶ける。どう能書き垂れたって水とは何か=不明は科学者どもがよう知っている。心を求めるに不可得、われなんじを救い得たりと、本と一法なし。ピックアップしたって始まらぬ、乃至は鍛えようがないんです。これを無心という、心が無いんですよ、無いものはもうどうしようもないですあっはっは、はい仏教これ。
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