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2011年7月 4日 (月)

良寛詩

指に因って其の月を見、月に因って其の指を弁ず、此の月と此の指と、同じきに非ず復た異なるに非ず。
智度論の九にありと、人指を以て月をさすが如し、以て惑者に示す。惑者は指を見て月を見ず云々語を義指と為す、語は義に非ざるなり。月を月と云い 月と見るんでしょう、月はまったく別物なんです、月を見て忘我という良寛実にこれ知らず、知らず知らず帝の則にかなうと。人のとやこうとあげつらう同じき にあらず異なるにあらず。浮世世間ものみなこれです。
将に初機を誘なはんと欲して、仮に箇の譬子を説く、如実に識得し了れば、月もなく復指も無けん。
初機まったくの初体験をあるいはまったく誰も知らず、モーツアルトは何百ぺん聞いても初体験、ピカソはどえらい工夫をして初体験、そりゃまあもの ごとなぜか尋常にはいかん、仮にたとえて云うんですか、そういう手続きの尽きるところ、月もなくまた指もなし、父母未生前の消息つつがなしやと。

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