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2011年6月19日 (日)

良寛詩

夏夜二三更、竹露柴扉に滴たる、西舎臼を打ち罷んで、三径宿草滋し。
夏の夜更けて、竹の露が柴の戸にしたたる、西の家で臼をつき止んで、石臼を回すんでしょう、三径とは隠者の庭ですとさ、草ぼうぼうなわけですか。
蛙声遠く還た近く、蛍火低く且つ飛ぶ、さ(うかんむりに状の犬を吾)めて言(ここ)に寝ぬる能はず、杖を撫でて思ひ凄其。
蛙が鳴いて遠く近く、蛍がしばらく低く飛ぶ、目が覚めたら寝られない、杖をなでて思いすさまじい、すさまじいってことどう思いますか、もといいこ となんかさっぱりないんです、頼りなくたった一人放り出されたただの人、赤ん坊に毛の生えた大人ですか。音楽は自分で奏でるよりなく、楽器は蛙声や竹露や 蛍や夏夜です、聞くものなし称える手なし。ただずばっとものみなわずかに出でて。

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