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2011年6月19日 (日)

良寛詩

秋日伴侶無し、策を杖いて独り彷徨す、山空しくしてしゅ(くさかんむりに朱)ゆ(黄)赤く、江寒うしてけん(くさかんむりに兼)か(くさかんむりに仮の旧字体)黄なり。
秋の日をつれあいなし、杖をついて一人さまよう、山は空しくしてぐみの実赤く、河は寒々として芦が黄色く枯れ。
橋を渡る他橋に非ず、堂に升る亦此の堂、何ぞ意はん凄風の暮、寂莫涙裳をうるほ(さんずいに占)す。
橋を渡るに他の橋にあらず、馬を度し驢を度すの意というほどのものはなく、二つ三つ橋を渡ろうがたったこの橋、孤独というには孤独ですが、たった これだけという目の当たりなんです、向こうもこっちもないんです。堂もまたしかり、孤俊全宇宙全世界一人っきりなんです、つとめてそうしたわけではないん です、他にまったくどうしようもなかったんです、すさまじい秋の暮れですか、涙もすそをうるをす、清々あい整うさまです、涙するんですよ。

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