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2011年6月19日 (日)

良寛詩

秋夜夜正に長いし、軽寒わがしとね(くさかんむりに因)を侵す、すでに耳順の歳に近し、誰れか憐む幽独の身。
秋の夜長です、ほんに長いなあというんです、寒さが寝床を侵す感じです、耳順は六十ですとさ、寒さ身にしむ年寄りです、てめえかってのかけはなれた独り暮らしですか、そりゃだれも憐れみゃしないってさアッハッハ、いやさどーにもこーにも。
雨や(喝の口なしに欠)んで滴たり漸く細く、虫啼いて声愈いよ頻りなり、覚めて言(ここ)に寝ぬる能はず、枕を側てて清しん(日に辰)に到る。
雨がやんで雨んだれがとだえがちになる、啼きすだく虫の音がしげしく、目が覚めたらもう寝られない、枕を引き寄せてわしみたいにそのまんま坐禅でもしますか、清しん明け方を迎えるのです。まあそんなぐらい、独り暮らしに別格もなにもないんですよ。

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