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2011年6月11日 (土)

良寛詩

此の曲緯ならずと道はん、合ひ難し下里の音、之れを空宅の内に棄つ、惜しい哉徒爾たり。
この曲は一般向きじゃなかった、流行歌みたいなわけにゃゆかぬ、誰も聞かずと空き家ん中に捨てた、惜しいかな空しく終わる。
夜月幾たびか戸に臨み、春風数ばしば枝を抽く、鐘子と延陵と、ちょう(しんにゅうに召)ちょう期す可からず。
モーツアルトかと思ったら良寛詩だった、欝然たる大木全世界に根を張ってさ一曲を奏で万曲を奏でして、だーれも聞かず、名月いくたびか戸を叩き、 春風しばしば茂みをゆすりする、自然が耳を傾けるほかには、鐘子と延陵という音楽の達人も互いにかけはなれた存在、人の耳目を労する能はず。

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