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2011年6月 6日 (月)

良寛詩

苦を以て苦を捨てんと欲す、之に因って長くちゅ(糸に周)びゅう(膠の月でなく糸)す、譬へば清秋の夜、月華中流に浮かぶ。
苦しいから苦しみをなんとかしようとする、よってもってすったもんだ七転八倒です、ちゅりゅうもつれあうこと長くなるだけ、人の心をなんとかしようとするのは他にないんです、処理の仕方を知らない、秋夜空のまんなかに月が輝く、
び(けものへんに爾)こう(けものへんに候)之れを探らんと欲して、相率いて水中に投ずるが如し、苦しい哉三界の子、知らず何れの日にか休せん。
びこう猿がこれを探ろうとして、水中に映った月影をもてあそぶ、学者仏教を云う譬えですか、真実に触れることができない、水に映った影を追うだけ です、心というたった一つきりは見えない、苦しいうまいのなんだのいう残像ですか、もはやないものを是非善悪する、おろかしいというよりそうやっている心 は何かということです。苦には苦をいやますばかり、苦しいかな三界の子、どうやっても六道輪廻を抜け出すことができない、七歩歩んで天上天下唯我独尊と生 まれついているのにです。いずれの日にか休せん。
遥夜つらつら思惟すれば、涙下りて収まること能はず。
お釈迦さまの思いはまさにこれです。

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