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2009年12月31日 (木)

良寛詩

少々筆硯を擲って、ひそか(穴に采に偶のにんべんなし)に出世を慕ふ、一瓶と一鉢と、遊方知りぬ幾春ぞ。
幼いから筆硯の人であり読書人であった、それがもののはずみで頭を剃って世の中で外れてふらつき歩く、淨瓶と鉢の子一つに遊び歩いて幾春ぞ。命を捨てる修行に命を捨てちまってあっけらかん、風とともに行き雲とともに流れる、わっはっは夢も希望もない生活です、死んじまってのちに突然詩歌が復活する、そりゃまた面白いんです。
帰来絶けん(山に虎に犬かなよーもわからん)の下、静かにトす草堂の貧、鳥を聴いて絃歌に充て、雲を胆て四隣と為す。
享和元年四十四歳にして五合庵に住む、ぜっけんけわしく寒い山ですか、静かに草堂の貧しさをトす、日々新たにするんですか、鳥が音楽雲が隣人のまったくまさにその通り。五言絶句を作って嘘いつわりなしとは良寛のみ、仏を云い猿芝居して悟りをあげつらい嘘とはったり大威張りは今の世の坊主も同じ。

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