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2009年12月13日 (日)

良寛詩

城を去る二三里、適たま樵采の行くに伴ふ、路を夾んで青松直く、谷を隔てて野梅香し。
お城から二三里、樵采たきぎを取る人について行く、両側には松が青く、谷をへだてて梅が香る。
我れ来って得る有るが若く、錫を卓す即ち我が郷、池古うして魚竜戯れ、林静かにして白日長し。
我れ来たってなにかしら得るものあるがごとく、錫を置いて滞在するこは我が故郷、池は古く魚どもがわわむれ、林は静にして白日長し、春をのんびりですか。
家中何の有する所ぞ、詩書わずかに一しょう(てへんに床)のみ、情を縦しいままにして衣帯を緩うし、句を拾うて聊か章を為す。
なんにもないところで、わずかに詩の本一冊、情をほしいままにして緩く衣帯をかけ、句を拾ってわずかに章をなす。
晩に歩く東しょう(床の木のかわりに相)下、春禽復た云に翔ける。
東の軒先を歩く、きじかやまどりがまた飛ぶというんです、たきぎとりから始まって、あっはっは粋がっているわけです。藤氏の別邸ですとさ。

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