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2009年12月11日 (金)

良寛詩

投宿す破院の下、孤灯思ひ凄然たり、旅服たが為に乾かん、吟詠して聊か自ら寛ぐ。
破れ寺に宿を借りる、そりゃ孤灯凄まじいものがあります、蝋燭の火でも点けるんですか、風でも吹けばぞっとしない物音がして、濡れた衣をひとり乾かす、どうにもこうにもですか、詩を吟じていささか自ら寛ぐと、いついつかこうして故郷に帰りついたんですか。
雨声長く耳に在り、枕をそばだてて暁天に至る。
若しかくの如くして止まずんば、蒼生の憂い如何せんと、人々のたいへんなありさまを歌いながら、つきはなたれたような孤独ですか、孤独といわず孤俊という、ひとりぼっちの観音さまなんているわけないんです、一木一草まさにおのれのもの、雨声とともに、一人起き出でて暁にいたる、わしみたいなぐーたらもすなわち夜があんまり長くって往生したことがあったな。

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