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2009年11月30日 (月)

良寛詩

日夕精舎に投じ、盥漱青蓮を拝す、一灯幽室を照らし、万象倶に寂然たり。
どっかのお寺に泊まったんだな、お寺は修業道場すなわち祇園精舎の末裔だが、一家団欒葬式稼業嘘八百の猿芝居ではないはず、それなりの環境を整え清々として、余計なものを排除する、れっきとした僧堂まで私有財産、葬式稼業の訓練所または観光地であると、そりゃ仏教死に絶えた、ただのでたらめ我田引水です。盥に行脚して来たその足を漱ぐいで青蓮、蓮のうてなにまします本尊仏を拝するんです、托鉢行脚の者拝宿は四時までにという他決まりがあった、わしの雲水のころはもうすっかりすたれて、お寺はただもう嫌悪感あらわにそっぽを向いた。部屋に通されて一灯かすかに照らし、ものみなともに寂然たり、自分というもののまったくないありさまです。
鐘声五夜の後、梵音林泉を動かす、東方漸くすでに白く、きょう(さんずいに穴)寥たり雨後の天。
五夜ののちは午前四時です、出家して四時に鐘を付く、こいつがいちばん参ったなあなんせそれまで面に日の当たるまで寝ていたから、ごーんとわっはっは家鳴り震動響き渡る、お経は六時から、夏はもう四時でも明るい、きょう寥空しい太虚です、太虚の洞然なるが如くという、雨が降っていたんです。

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